【このブログはこんな人におすすめ】
- 北海道の稚内の徒歩旅行を計画中の人
- 人生を豊かにするための旅を探してる人
- 北海道旅行・ご当地グルメに興味がある人
- 会話形式で面白い雑学・テンポが好きな人
【冒頭】
「オレたちは、今日――日本最北端・稚内(わっかない)に降り立った」
北海道のてっぺん、稚内市。
そこに現れたのは、徒歩旅をする兄妹と猫の3人組。
【登場人物】

- ヒカル(兄/明るくポジティブ)
- アン(妹/冷静で雑学に強いツンデレ)
- レオ(猫/天才で要所だけ話す)
【第1章】「稚内に挑む兄妹」防寒対策で暖かい服を買いに行く

ヒカル「ここが稚内かぁ~!ついに最北端まで来ちゃったな!」
アン「正確には日本最北端の都市、稚内駅ね。ここは“風の町”とも呼ばれるくらい、一年中風速5m以上の風が吹く日が多いのよ」
ヒカル「え!?じゃあ、飛ばされないように注意しないと!」
アン「まぁ、お兄ちゃんの頭なら多少風に吹かれても問題ないでしょ」
ヒカル「えっ、褒めてる?(ポジティブ)」
アン「でもお兄ちゃん、最北端の町から歩き始めるなんて、真冬の稚内をなめてるでしょ。」
ヒカル「寒さ?俺のテンションがあれば氷点下も溶ける!」
アン「それ、気温より鼻水が凍るから意味ないよ…あと防寒対策は?」
ヒカル「…ジャケットは部屋干し中だ。」
アン「それダメじゃん!凍死の第一歩だよ!」
ヒカル「まぁまぁ。旅は楽しんだもん勝ちだろ?」
アン「楽しみたいなら、まずはコンビニでホッカイロ買おうよ。で、寒さで動けなくなっても解凍剤みたいに使うとか。」
ヒカル「なるほど!寒さに強い俺を演出する熱演技か!」
アン「寒くて動けないお兄ちゃんの熱演、見たくないよ。」
ヒカル「で、今日のルートは?次の町まで何キロ?」
アン「さっき調べたよ。稚内から豊富町まで約40km。徒歩で一日じゃ無理。」
ヒカル「40km?たったの40kmだろ!俺の足なら余裕っしょ!」
アン「いや、お兄ちゃん、歩きすぎると足の皮がボロボロになるんだよ?」
ヒカル「皮?俺は人間だよ。カメみたいに甲羅はない!」
アン「いや、例えがマイナス方向すぎるよ。」
ヒカル「まあ、歩きながら地元の名物食べてさ、旅感マシマシにするぞ!」
アン「稚内名物って言ったら…ホタテとかタコとか?でも調理法気をつけてね、腹痛お兄ちゃん見たくないし。」
ヒカル「なんでそんなに俺のこと信用してないんだ!」
アン「過去の炊き込みご飯事件は忘れない。」
ヒカル「あとさ、北海道の広大な景色って写真映えするよな。インスタ映え狙うぞ!」
アン「いや、自然の広さを撮るなら望遠レンズ必要だよ。スマホのカメラじゃ広大さ伝わらないし。」
ヒカル「持ってないけど、俺の情熱レンズがあれば…」
アン「それ、電源いらないけど写らないレンズだよ。」
ヒカル「うーん、やっぱり一緒に旅するアンがいてくれてよかった!」
アン「私もお兄ちゃんが一人で凍える姿は見たくないしね。これからもツッコミ続けるよ!」
ヒカル「んじゃ、スタートだ!」
アン「まずは暖かい服買いに行こうか…」
日本一周兄妹の【ノースフェイス服買いあるある】
ヒカル「お兄ちゃん、ついに暖かい服買うぞ!ノースフェイスって聞くとなんか強そうじゃん!」
アン「そうね、ブランドとしては間違いないけど、ちゃんと機能性も見て買わないとね。」
ヒカル「機能性?なんかカッコよくて派手ならいいんだよ!」
アン「いや、それじゃ山登りの途中で目立ちすぎて危険よ。熊とか勘違いするかも。」
ヒカル「熊に間違われるとか、そんなことあるの?」
レオ(ポツリ)「自然は意外と敏感だ。」
アン「ほら、レオも言ってる。無駄に派手なのは避けて、でも視認性は確保するのがポイント。」
ヒカル「じゃあ、真っ赤とか黄色とかどう?」
アン「それはいい。見失われないし、救助もされやすい。」
ヒカル「よし!店に行ったらまずは色チェックな!」
アン「ついでに重さと防水性も見てね。ノースフェイスなら多分大丈夫だけど。」
—【買い物店】—
ヒカル「このジャケット、めっちゃ軽い!でもポケットがいっぱいあるな…全部使うの?」
アン「登山の時はポケット多いほうが便利よ。地図、スマホ、小銭、飴とか。」
ヒカル「飴?飴って山で舐めるの?」
アン「糖分補給。簡単にエネルギーになるから。」
ヒカル「なるほど!じゃあ飴も買おう!」
アン「そこじゃないよ…」
ヒカル「で、このジャケット…ちょっと高くない?」
アン「ノースフェイスは耐久性と機能性があるからね。旅の途中で壊れたら意味ないでしょ。」
ヒカル「そうか…お兄ちゃん、ここはケチれないな!」
レオ(小声)「投資は未来への蓄え。」
ヒカル「レオまで説教…」
アン「とにかくこれで寒さも怖くない!次は靴だね。」
ヒカル「靴!?あれもノースフェイスでそろえる?」
アン「もちろん、統一感大事!」
ヒカル「わかった!でも財布の中身も統一したいな…」
【第2章】「徒歩旅の名所・宗谷岬」晴れた日はロシアのサハリンが見える

ヒカル「よし装備よし!まずは日本最北端の聖地、宗谷岬に行くぞ!」
アン「宗谷岬は、北緯45度31分に位置してるの。実はここ、晴れた日にはサハリン(樺太)が見えるのよ。日本で外国が“肉眼で見える”スポットは珍しいの」
ヒカル「ええっ!?外国見えるとかテンション爆上がりじゃん!」
レオ(ひとこと)「サハリンまでは約43km。意外と近いだろ」
【第3章】「稚内グルメの“落とし穴”」
ヒカル「腹減った~!稚内グルメ食べたい!」
アン「じゃあ、稚内の名物を教えてあげる。
まずはタコしゃぶ。稚内はタコの漁獲量が日本トップクラスで、地元産のミズダコを薄くスライスして、さっとしゃぶしゃぶするの」
ヒカル「タコって、そんな食べ方あったんだ!…でも高そうだなぁ…」
アン「お財布に優しいなら稚内ラーメン。
これは昆布だしベースの塩ラーメンで、身体が冷えた旅人に人気なの。ラーメン一杯で体力も回復するわ」
ヒカル「よし!じゃあ両方食べよう!旅はグルメだしな!」
アン(小声で)「あとでお金足りなくて泣かないでよ…」
【第4章】宗谷丘陵で風力発電談義

ヒカル「あの風車、かっこいいな!まるで未来都市じゃん!」
アン「宗谷丘陵は日本最大級の風力発電地帯よ。あの風をエネルギーに変えてるの」
ヒカル「じゃあこの風も電気になって、俺のスマホを充電してくれてるのか!」
レオ「厳密には系統電力網を経由するため直接は充電していない」
ヒカル「レオ…夢を壊すなって」
アン「でも、こうして自然エネルギーを活用できるのは素敵なことよ」
ヒカル「…アン、急に優しい」
アン「べ、別に褒めてるわけじゃないわよ!」
【第6章】宗谷丘陵の謎解き

アン「ねぇお兄ちゃん、宗谷丘陵って知ってる?日本で唯一、周氷河地形が残ってる場所なんだよ。」
ヒカル「周氷河地形?それ、新しいゲームのステージか何か?」
アン「違うよ。簡単に言うと、氷河が丸く地面を削った地形のこと。北海道の宗谷にだけ残ってるんだ。」
ヒカル「へぇ、でも氷河って昔は北海道にもあったんだね。」
アン「そう。氷河期の名残で、ここは丘陵地だけど、氷河が動いた証拠が見られる貴重な場所なの。」
ヒカル「氷の巨大なローラーで地面をゴロゴロ押したって感じ?」
アン「まさにそんなイメージ!氷河がゆっくり動いて丸く削ったんだよ。」
ヒカル「なんでここだけそんな地形が残ったんだ?」
アン「それはね、地形の形や気候の条件が絶妙で、他は風化や開発で消えちゃったから。」
ヒカル「なるほど。宗谷丘陵は天然のタイムマシンか!」
アン「そうそう。過去の地球の姿がそのまま見られるんだよ。」
ヒカル「じゃあ次の冒険は宗谷丘陵で“氷河の足跡探し”だな!」
アン「冬は極寒だから、その冒険はレオに任せよう。」
レオ(ボソッ)「寒さなら俺の専門分野だ…氷河時代からずっと冷静に耐えてきたからね。」
【第6章】「なぜ歩く?兄妹の“人生の選択”」
ヒカル「俺さ、思ったんだ。“同じ毎日”をずっと繰り返してたら、人生ってあっという間に終わるよな。
だから、歩いていろんな景色や人に出会って、徒歩で日本一周する旅をはじめて良かった」
アン(静かに微笑む)「…その発想、嫌いじゃないわね。
歩くことでしか得られない“気づき”もある。
徒歩旅行は“人生の旅”そのものよ。お兄ちゃんの足でも、ちゃんと未来へ進めるはず」
まとめ
こうして兄妹と猫の徒歩旅は、稚内から始まった。
宗谷岬で風に吹かれ、絶景を眺め、ラーメンで温まり、彼らは新たな一歩を踏み出す。
最後に、レオがぽつり。
レオ「旅の始まりはいつだって“北風”が吹く。
でも、その風に乗る勇気が、人生を変えるんだよ」
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