おすすめポイント
- 富士登山あるある満載! 笑いながら読めるのに、富士山の科学や登山の知識も自然と学べる!
- 科学×ユーモアの会話劇! 富士山の噴火監視や高山の酸素濃度などを、アンとレンのテンポの良い掛け合いでわかりやすく解説!
- 笑って感動するラスト! 登山の苦労を乗り越えた先にある絶景と、姉妹の絆に思わず心が温かくなる物語!
登場人物紹介
- レン:十八歳。明るく行動力はあるが勉強は苦手な姉。哲学的な発想で物事を考え、不思議な視点からアンに問いかける。
- アン:十四歳。科学を愛する天才少女。豊富な知識と冷静な分析力でレンをフォローしつつ、ツンデレながら姉を大切に思っている。
富士登山 レン・アン‼
レン「アン‼
今日は富士山アタックだ!日本一制覇するぞ‼」
アン「前日までポテチ食ってゴロゴロしてた人のセリフじゃないね・・」
レン「気合と根性があれば何でも出来るってマンガで読んだ!」
アン「マンガと現実の区別はせめて山登りの前にしとこ。」
6合目あたり…
レン「はあ、はあ、なあ アン、富士山って、噴火するかもしれないのになんで登れるんだ?」
アン「富士山は気象庁や大学などの研究機関が24時間体制で毎日観測してるの。」
レン「24時間も?」
アン「地震や地面の動きを調べて、『今は安全か』『噴火の可能性はないか』を常に評価してるんだよ。」
レン「つまり、今こうして登れてるってことは……。」
アン「今は安全と判断されているってこと。」
レン「はあ はあ なるほど……富士山は今は安全なんだな。でも正直、危険なのは富士山じゃない。」
アン「?」
レン「僕の体力の方が限界に近い……。」
アン「お姉ちゃんのは噴火じゃなくて、ただのガス欠だよ。」
7合目あたり…
レン「はぁ・・空気うす・・山が空気吸ってる?」
アン「標高が高くなると酸素濃度が下がるの。富士山の空気は地上の75%しかないんだよ。」
レン「じゃあ僕の頭も25%しか動いてないかも・・」
アン「安心して。その症状、標高じゃなくても確認済みだから。」
レン「はあ・・はあ・・・・・・もう無理・・富士山のてっぺんて心折れる高さにあるのか・・・?」
アン「そもそも登山はレジャーじゃなくて『修行』。初心者がノリで来るとこうなる・・」
レン「・・・アンはなんでそんな冷静に人を観察するの。」
アン「まあお姉ちゃんが遭難したらイヤだし。なんだかんだ付き合ってるしね。」
レン「やべぇ・・・ツンデレきた・・」
8合目 山小屋
標高3000mを超えると山小屋=地獄宿となる。
レン「おお!布団がある~これで寝れる!」
レン「いや・・寝れん・・。」
アン「この狭さで隣が知らないおじさんなのは普通だからね。」
レン「アンの隣のおじさん、ずっとアン見てないか?」
アン「何もされてないよ。」
レン「ならいいけど・・・。」
プライバシーゼロ
山小屋あるある①
誰かのイビキで
全員終了。
あるあるその② 誰かのミスが全員の睡眠を破壊
ご来光チャレンジ
山頂 午前4時30分
レン「さむ・・これマジで夏?」
アン「体感気温マイナス5℃。服の枚数イコール生存確率。」
太陽を待つ人々…
レン「おっ!太陽キター!」
レン「あっ・・
いや・・雲だった・・。」
アン「ご来光成功率は6~7割。残りはグレーの空を眺めるだけ。」
レン「いや・・来る‼」
レン「うおおお!来た‼」
レン「僕の人生の
ハイライト5秒間‼」
下山で膝が崩壊する姉
レン「いだだ・・・
下り坂えげつない・・膝が地獄の四丁目まで到達してる・・。」
アン「それが『下山あるある』。
登りよりキツイって人も多いの。」
レン「僕、今四足歩行に進化しそう・・。」
アン「さすがに人類の退化は見せないでね。」
帰宅
レン「アン・・。正直、登る前はちょっとしたネタのつもりだった。
でも・・今日の景色は一生忘れないと思う。」
アン「それなら登った意味あったね。あとその感動が三日坊主にならない事を祈るよ」
レン「任せろ!
次はエベレストを
目指して・・・。」
アン「せっかく富士山で感動のフィナーレだったのに、次回予告がデスゲームなんだけど・・・。」
日本一の山は登った。だけど、アンとレンの冒険は、まだ始まったばかりだった。
