おすすめポイント
- 秋田駒ヶ岳は“花の百名山”として有名
- 八合目コースは初心者でも登りやすく絶景が多い
- 阿弥陀池周辺は高山植物の密度が高く感動レベル
- 男女岳山頂は360度の大パノラマ
- 田沢湖と一緒に観光すると満足度が高い
- 下山後の“駒ヶ岳プリン”はほぼ必須
登場人物紹介

◆ヒカル
秋田を激推しするシスコン兄。好奇心が暴走しがちだが、天然で憎めないタイプ。登山初心者だがテンションだけはプロ。
◆アン
ツンデレで理屈っぽい妹。兄の暴走にツッコミを入れつつも、実は秋田の自然が大好き。ヒカルを助ける率が異常に高い。
◆レオ
天才猫。急に哲学的な発言をする。兄妹より落ち着いている。人間より賢い可能性がある。
秋田駒ヶ岳 登山口にて

ヒカル「おおおっ!ここが“秋田駒ヶ岳”か!百名山って聞くだけでワクワクするよな!」
アン「興奮しすぎ。まだ登ってもいないでしょ、お兄ちゃん。」
ヒカル「だってよ!“花の百名山”って呼ばれるくらい花がスゴいらしいぞ?コマクサとか!」
アン「その知識だけは褒めてあげるわ。でも秋田駒は火山なの。植物も火山灰土壌に適応した種類が多いのよ。」
レオ「……自然の選択、静かなる競争。」
ヒカル「おお?今日のレオは理系モードだな!」
アン「いつもでしょ。」
山は絶景の連続! 八合目コースを歩く兄妹
ヒカル「ところで、この八合目コースって初心者向けなんだよな?」
アン「比較的ね。でも油断して転んだら絶対笑う。」
ヒカル「なんでそんな即答なの!」
(木道を歩く音)
ヒカル「しかし見ろよアン、景色がすげぇ!田沢湖まで見えるじゃん!」
アン「秋田駒ヶ岳の名物よ。標高1,600m前後で、視界がここまで開ける山って珍しいの。」
ヒカル「へぇ〜。アンってさ、こういうとき説明が教科書みたいで助かるわ。」
アン「それフォローになってないんだけど。」
レオ「……言葉は選んだ方がよい。」
ヒカル「まあまあ。行こうぜ行こうぜ。花のエリアはどこだ?」
アン「もっと上よ。“阿弥陀池”の近くが一番種類が多いの。」
ヒカル「あみだいけ…?なんか名前がカッケェな。」
アン「浄土を映す池、って意味もあるらしいわ。」
レオ「……山影も雲も、心も映る。」
ヒカル「レオ、急に哲学者になるのやめろ。オレがバカに感じるだろ。」
アン「……やっと気づいたのね。」
ヒカル「お前まで言うな!!」
阿弥陀池へ。花の百名山の実力を知る

(阿弥陀池の前)
ヒカル「わぁ……!すげぇ……」
アン「急に静かになったわね。」
ヒカル「だってさ……こんなに広い池の真ん中に山があるなんて知らなかったぜ。」
アン「小島は“男女岳”へ向かうルートね。秋田駒ヶ岳の最高峰よ。」
レオ「……静寂の中心に立つ山。」
ヒカル「にしても、花ヤバくないか!?これ何?あれは?こっちは!?」
アン「全部名前言ってたら日が暮れるわよ。」
ヒカル「じゃあ代表でいいから教えてくれよ!」

アン「ええと……ハクサンシャクナゲ、ミヤマダイコンソウ、ニッコウキスゲ、そして秋田駒のスター“コマクサ”ね。」
ヒカル「だから百名山なんだなぁ……花の密度がすごいもん。」
アン「高山植物の聖地みたいな山よ。だから観光客も登山者も多いの。」
レオ「……生命の競演。」
ヒカル「お前ら表現がオシャレすぎるんだよ!俺にも分かるように言ってくれ!」
アン「『とにかくキレイ』ってことよ。」
ヒカル「最初からそれでいいんだよ!」
男女岳(おなめだけ)へ向かう急登で事件発生
ヒカル「ふぅ……登り坂きついな……」
アン「体力の問題ね。」
ヒカル「うるさい!!」
(ヒカル、ズルッ)
アン「ちょっ、お兄ちゃん!?転ぶならそっちじゃない!!」
ヒカル「だぁぁぁあ!!」
(ゴロゴロ……ズザァァッ)
レオ「……人はなぜ重力に逆らえないのか。」
アン「レオ、解説モード入らないで!」
ヒカル「あ、あぶねぇ……」
アン「ほんっとに油断するんだから……。ほら、手貸すわよ。」
ヒカル「ありがとう……アン優しい……」
アン「勘違いしないで。落ちたら面倒だから助けただけよ。」
レオ「……ツンデレ、発動。」
アン「レオ、黙って。」
山頂、男女岳へ!秋田駒ヶ岳を制す

(頂上)
ヒカル「うおおおっ!!見ろよこの景色!!」
アン「360度の大パノラマね。田沢湖も八幡平も鳥海山も全部見える。」
レオ「……世界が広がる瞬間。」

ヒカル「登ってよかった……。アンもありがとうな。」
アン「は?なんで急に感謝されてるの?」
ヒカル「いや、なんとなく……家族でこうして登れるって嬉しいじゃん。」
アン「……ま、まあ、私も嫌いじゃないけど。」
レオ「……二人とも素直ではない。」
下山のミッション:名物“駒ヶ岳プリン”を目指せ!
ヒカル「よしアン!下山したら名物の“駒ヶ岳プリン”食おうぜ!」
アン「え、そんなのあったの?」
ヒカル「調べてきたんだよ!山の恵みを使った濃厚プリンなんだって!」
アン「お兄ちゃんにしては珍しく準備がいいわね。」
ヒカル「今日は“完璧な兄”って呼んでもいいぞ?」
アン「呼ばない。」
レオ「……甘味に釣られる兄。」
ヒカル「よーしプリンだプリン!急いで下山しよう!」
アン「転ぶなよ?」
ヒカル「それはフラグ!!」
