おすすめポイント

- 岩手県と秋田県の県境に広がる八幡平(はちまんたい)は、初心者にも人気の登山スポット。
- 山頂付近にある鏡沼(かがみぬま)で5月下旬から6月上旬に出現する「ドラゴンアイ」は、SNSで話題の自然現象。
- 雪解け時期に氷が溶けて青と白の模様を描き、龍の瞳のように見えることから名付けられた。
登場人物

- ヒカル(27歳):勢いとノリで生きるポンコツ兄。
- アン(14歳):頭脳明晰でツンデレな妹。お兄ちゃん呼び。
- レオ(猫):天才猫。必要な時だけ言葉を発する。
八幡平ドラゴンアイ登山、いざ出発!

ヒカル「アン!見てみろよ、この道!なんか“山登り始めます感”がすごいな!」
アン「お兄ちゃん、それ“木道”っていうの。八幡平の登山コースはこうやって整備されてるから、初心者でも歩きやすいのよ。」
ヒカル「へぇ~!すごいな!でもこの板、ちょっと揺れて怖くないか?」
アン「木道を怖がる登山者って初めて見たわ…。標高差も少ないし、ここは観光登山の定番コースなのに。」
ヒカル「定番って聞くと、安心するな!俺にもできそう!」
レオ「……油断した者ほど、石につまずく。」
ヒカル「ひぇっ!レオ、いきなり喋るなよ!」
アン「ふふっ、相変わらず肝心な時だけ名言っぽいこと言うのね。」
湿原エリアを歩く兄妹

ヒカル「うわぁ、見て!一面の湿原!なんか“天空の庭園”って感じだ!」
アン「それ、八幡平の魅力のひとつ。ミズバショウとかワタスゲが咲く季節なのよ。標高1,600メートルの世界で花が見られるなんて貴重よね。」
ヒカル「へぇ~、湿原に花って、なんか幻想的だな。こういうの“インスタ映え”って言うんだろ?」
アン「……お兄ちゃんが“映え”とか言わないで。気持ち悪い。」
ヒカル「ツンデレ発動きた!」
レオ「……花もツンデレ、咲く時を選ぶ。」
ヒカル「なるほど、自然もツンデレ理論か!」
アン「どんな理論よ、それ。」
山頂に到着 ― 鏡沼(ドラゴンアイ)との出会い

ヒカル「アン!あれ見ろよ!湖が白と青で、まるで目玉みたいになってるぞ!」
アン「それが“鏡沼”。雪解けの時期だけ見られる“ドラゴンアイ”よ。氷が溶けて、中央に青い水ができて…龍の瞳に見えるの。」
ヒカル「うおぉぉ!本当に龍の目だ!めっちゃカッコいい!」
アン「この現象が見られるのは、5月下旬から6月上旬のほんのわずかな期間。天候と気温の条件が合わないと、見えない年もあるのよ。」
ヒカル「えっ!?じゃあ、今日見れた俺たち、めっちゃラッキーじゃん!」
アン「……まあ、奇跡の瞬間を見られたのは認めるわ。お兄ちゃんの勘、たまには役に立つのね。」
ヒカル「ツンデレの“デレ”きたぁぁぁぁ!」
レオ「……龍は目を閉じる前に、幸運を映す。」
ヒカル「つまり、見た人には幸運が訪れるってことか!?」
アン「……そんな科学的根拠ないわよ。」
ヒカル「夢がないなぁアンは!」
アン「現実的って言って。」
八幡沼を歩く兄妹

ヒカル「アン、あっちにもでっかい湖あるぞ!」
アン「それは“八幡沼”。この山で一番大きい火口湖よ。ぐるっと歩ける遊歩道もあるの。」
ヒカル「歩くのはちょっと疲れたけど、せっかくだから行ってみようぜ!」
アン「ほんと体力ゼロね。登山っていうのは、目的地に着いてからが本番なのよ。」
ヒカル「マジか!もう下山モードだったのに!」
レオ「……山は帰り道こそ試練。」
ヒカル「レオが言うとなんか重いんだよな……。」
歩きながら風が吹き抜ける。八幡平の山頂は見晴らしがよく、岩手山のシルエットが遠くに見える。
ヒカル「あの山、岩手山だよな?カッコいいなぁ!」
アン「ええ。“南部片富士”って呼ばれてるの。富士山みたいな形で美しいでしょ?」
ヒカル「なるほど、岩手の誇りって感じだな!」
レオ「……誇りは風の中にある。」
下山 ― 八幡平の自然と対話する時間
ヒカル「あー、登った時より景色が全然違って見えるな!」
アン「それが山の面白いところ。登りと下りでは風の向きも光の角度も違うの。」
ヒカル「なるほど。人生も登ってる時より、下ってる時に見えるものがあるってことだな!」
アン「急にいいこと言うじゃない、お兄ちゃん。」
ヒカル「やっぱ俺、山に来ると悟り開くタイプなんだよ。」
レオ「……下山は悟りの道。」
ヒカル「ほら!レオも同意してる!」
アン「あのね、それ多分、皮肉よ。」
まとめ
- 八幡平のドラゴンアイは、鏡沼で5月下旬〜6月上旬に見られる自然の奇跡。
- 登山道は木道整備されていて、初心者にも安心。
- 山頂からは岩手山や八幡沼の絶景が望める。
- 下山後は藤七温泉・松川温泉などの温泉も人気。
- 自然と科学が融合する、岩手を代表する観光スポット。
エンディングトーク
ヒカル「いやぁ~最高だったな!ドラゴンアイも見れたし、温泉もあるし!」
アン「お兄ちゃん、今日は珍しく大成功ね。」
ヒカル「やっぱ俺、晴れ男だからな!」
アン「……根拠ゼロの自信。」
レオ「……自信は登山の燃料。」
ヒカル「だろ?よーし、次は岩手山登ろうぜ!」
アン「はぁ!?また山!?お兄ちゃんの体力で無理よ!」
ヒカル「登ってみなきゃ分かんないだろ!」
レオ「……次の山も、また試練。」